当社グループについて

Q1.事業戦略を簡潔に教えてください。

岩野

ロードスターグループは、コーポレートファンディング事業を経営基盤として、アセットマネジメント事業及びクラウドファンディング事業の規模拡大による企業価値向上を目指しています。

Q2.当社の独自性、強みを教えてください。

川畑

不動産・IT・バックオフィスの各領域で、実務経験豊富なプロフェッショナルが多数在籍していることは会社として相当強いと思います。各領域に専門人材がいるので判断スピードが速く、領域を越えて検討する際も得意分野から知見を出し合うので議論が深まり、かつ、話が非常にスムーズです。

実務経験豊富な人は細部への注意力や突破することへの執念、さらにチャンスに気づく力などもあり、すごいなと思っています。 専門性の違う人同士が高め合える環境は恵まれていますね。

岩野

ジュニアなメンバーも一生懸命頑張ってくれていますね。

それに、2022年頃から若手の採用も始めたところ、やる気に溢れた優秀な方がどんどん入社してきてくれてありがたい限りです。

久保

当社はリファラル採用が多いのも特徴だと思います。当社や当社メンバーを信頼して頂いていることの証でもあるので、嬉しいですよね。

サービス面で言うと、不動産特化型クラウドファンディング『OwnersBook』を継続していることも強みです。

お金を扱う立場として、竜頭蛇尾のように尻すぼみになるのではなく、時間が経つにつれ存在感を増し、マーケットから頼られる確かな存在になりたい。その一心で、資金需要者・投資家双方に丁寧に説明をしながらマーケットを広げています。
継続は力なりと言いますが、継続しているからこそ積み上げられた信頼やそれに伴うサービスの成長、そして新たに見えてきた世界があります。

成田

IT技術に対する冷静な目を持ち合わせているのは、当社の独自性に繋がると思います。
IT技術はどんどん進化していくので、流行りすたりもあります。当社グループは新技術に興味を持ちスタディをしながらも、会社としてその領域に参入するかについては冷静に様々な視点から検討しています。

岩野

もっと社内の動きを見せた方が分かりやすいのかもしれないですね(笑)。

ただ、新しいマーケットを作ることを目指すうえで、新技術は必ずしも絶対条件ではないと思っています。むしろ、既に世の中で当たり前の様に受け入れられているIT技術を既存のサービスに掛け合わせることで生まれる世界もあります。
クラウドファンディングを活用した投資サービスもそれに近いものがあります。

投資型クラウドファンディングは、IT技術が進化して常にネットに繋がる時代になったからこそ可能なことです。昔のように契約書面に毎回ハンコを押すことが求められた時代には、不特定多数の方を念頭に置いたサービスは到底考えられなかったと思います。
私達は、技術の構成要素を分解して掛け合わせることで、新しい世界を創造していくことができると思っています。

クラウドファンディングについて

Q3.クラウドファンディングサービスを始めたきっかけを教えてください。

岩野

不動産投資の民主化を実現したいと思ったからです。
株式マーケットは多くの人に開かれ、多様な個人投資家が自分のスタイルに合わせて機関投資家のように活躍できる世界になっています。金融は民主化したと言えると思います。かたや不動産投資市場においては、機関投資家向け領域と個人投資家向け領域の間に大きな壁があり、機関投資家領域には個人投資家はほぼ入れません。

不動産投資市場でも個人が活躍できるようになれれば、個人の資産運用の選択肢が拡大しますし、さらには業界の安定にも前向きな影響があります。
クラウドファンディングは、インフラを変える可能性を秘めていると信じています。

Q4.なぜ『OwnersBook』ではプロ向け不動産投資案件を提供できるのでしょうか?

久保

ロードスターグループには各領域で経験豊富な人材が多数在籍しているからこそ、案件を厳選して提供し続けられていると思います。不動産投資ファンドや不動産仲介会社、鑑定事務所、銀行等の不動産金融業界でキャリアを積み上げてきた当社グループのメンバーの知識・経験・ネットワークを『OwnersBook』の運営に活かせるのは優位性があります。

川畑

IT人材も活躍していますし、ロードスターキャピタルが上場していることで内部体制やコンプライアンス体制に対する意識も一層高い状態で運営できていると思います。

成田

当社グループでは不動産人材とIT人材の融合がうまくいっていることも大きいです。

不動産とITでは使う言葉も異なりますが、『OwnersBook』の成長という共通目標に向けて、力を合わせています。

『OwnersBook』が投資家の皆様の良いパートナーであり続けるためには、案件それ自体の良さに加えて、『OwnersBook』というプラットフォームをより快適で安全なものに進化させることが求められます。
『OwnersBook』ではCX(顧客体験価値)を高めるために、システム周りを内製化して、入り口となるサイトのデザイン、システム構築、運用、保守等々、計画的かつ迅速に運用できる体制を整えています。

岩野

あと、なんと言っても全社のクラウドファンディングを育てるという意思が事業展開を支えていると思います。
会社として目立ちたいとか短期的な利益を出したいとか、同類の機関投資家だけと関わっていたいとうことだと、クラウドファンディングサービスを継続するのは難しいでしょう。
私たちはクラウドファンディングの発展を通して不動産業界をアップデートさせていきたい。より多くの方々がプロ向け不動産投資領域に参加してワクワクできる良い未来を創っていきたい。
…と思うと、クラウドファンディングに対して真摯に向き合う胆力が必要です。サービス開始当初に思っていた以上に地道な取り組みの積み重ねですが、私たちは不動産クラウドファンディングのリーディングカンパニーとしてこの大きな可能性を秘めたサービスを丁寧に育てるのだと思って、日々挑戦を続けています。

Q5.クラウドファンディング事業とコーポレートファンディング事業、アセットマネジメント事業との相乗効果はありますか?

川畑

『OwnersBook』は売上高でみると小さいですが、社会的意義・ビジネス的意義は大きいです。
社会的には、マーケットの安定化への貢献、個人の資産運用の選択肢拡大であり、ビジネス的には、銀行に頼らない資金調達の実現、『OwnersBook』をきっかけとした認知の獲得といった意義があります。

久保

コーポレートファンディング事業やアセットマネジメント事業で日々得る不動産マーケット情報や当社グループの知見を『OwnersBook』の運営にも活かせています。

不動産投資領域の将来像について

Q6.不動産投資領域は今後どのように発展していくとみていますか?

川畑

クラウドファンディングサービスの広まりで、不動産投資領域においても少額で投資後の運用の手間が少ない小口化商品の市場規模が急拡大しました。今後もこの傾向は継続し、マーケットは大きくなっていくと思います。

成田

セキュリティトークン(ST)は、将来的に環境が整っていくと魅力が出てくると思います。STそれ自体はブロックチェーン技術であり、その技術の上にどういう仕組みを掛け合わせていけるかが肝となります。
ゲームチェンジにはハード・ソフト両面の進化が必要で、技術をハード面とすれば、ソフト面としては規制や制度等の環境整備、多くの人が使いたくなるCXの良さ等が挙げられます。
STは発展途中で、今は利用するメリットがそこまでないですが、今後、STを取り巻く制度が洗練されて使い勝手の良い仕組みになり、また法定通貨が中央銀行デジタル通貨に置き換わられていくと、STも個人の方に紹介し易い位に魅力が出てくると考えています。

当社グループのチャレンジを支える社風・価値観について

Q7.最後に、ロードスターグループのチャレンジを支える社風・価値観を、それぞれ座右の銘と絡めて四字熟語で紹介してください。

岩野

「開物成務」

私からは「開物成務」でしょうか。

全てのものの能力を完全に引き出して、本来の役目を果たせるようにする、という意味です。私の座右の銘でもあります。
 

2012年の創業以来、メンバーが各自の長所を活かして活躍できるような会社にしたいと思ってきました。特に『OwnersBook』サービス開始によってITの専門家にも当社に参画いただけるようになったことで、不動産・金融・ITを融合させながらも、実務や進め方についてはその領域に最も詳しい人に任せる「餅は餅屋」方式への意識が一層強まりました。

それぞれの領域を専門家に任せるためには、会社側もメンバーが成果を出し易い環境を整えていく必要があります。純粋な能力発揮の阻害要因となるようなこと(例えば社内政治等)は排除しながら、メンバーの自発的な提案や挑戦、成長に繋がる努力を支援しています。

社内でもそういうコミュニケーションをとってきた結果、多くのメンバーが強みを活かしながら楽しんで働いてくれているので嬉しいです。

久保

「切磋琢磨」

私は、「切磋琢磨」です。

「学問や人徳を一層磨き上げる。互いに励まし合い競争し合って、ともに向上する」というこの言葉は当社らしさを表していると思います。


一人で為せる仕事には限りがあります。特に営業部の仕事は社外で一緒に案件を進める方がいて、社内に支えてくれる同僚やアシスタント、バックオフィスの方々がいて、色々な方に協力を仰ぎながら進んでいくものです。
また、当社の営業部は個人目標ではなく会社全体の目標に向けて行動しているため、メンバーの意識も全体目標に向いています。
自分一人だけの成果主義ではなく、チームワークを重視し目標に向かって前向きに仕事に取り組み、お互いに協力し合い刺激を与え合う雰囲気、これも当社グループの社風及び価値観であり、挑戦を支える一つの土壌になっていると思います。

川畑

「質実剛健」 

私は「質実剛健」です。

内面が充実していて、真面目で、たくましい、という意味です。私の母校の教育理念の一つとして掲げられている言葉で、私自身も座右の銘として大切にしています。


この言葉の通り、当社には誠実で真面目な人が多いと思います。自分なりの軸を持ったメンバーが、各自の業務に責任をもって取り組み続けることで、個人としても会社全体としても成長を重ねている印象です。また、IRやPRでもフェアディスクロージャールールに則りながら、当社グループについて実直にステークホルダーの皆様にお伝えすることを心掛けています。

当社ではそれぞれのメンバーの内面が尊重される社風も、各人の内面の充実を促し、中身のあるしっかりとした行動を引き出していく基盤となっているのではないかと思います。

成田

「雲外蒼天」

私からは、「雲外蒼天」を推させて頂きます。どんな試練でも努力して乗り越えれば快い青空が望める、という意味の言葉です。

 

初めて岩野から「プロ向け不動産投資と個人投資家の懸け橋になるサービスを作りたい」という構想を聞いたときは、プロ向けに最適化されている不動産投資業界においては、様々な壁に当たるであろうことは容易に想像がつきました。実際、市場規模が巨大で、関係者が多く、複雑高度に発展した不動産業界において、日々チャレンジの連続でしたが、一つずつ丁寧に進めてきた結果、多くの不動産会社が同様のサービスを展開するまでに業界は変化しました。まだまだ登っている途中ではありますが、だいぶ高いところまで来たな、と感じます。業界関係者の考えやお作法を尊重しつつ、新しい考えややり方を説得し、推し進めていくのは当然にして困難も伴いますが、結果として新たなマーケットが切り開かれていくと思います。


意志あるところに道は通じると言いますが、方向性さえ合っていれば、本当にその通りだと思います。

後戻りできることならどんどんチャレンジしてみれば良いですし、後戻りできないような場合でも「マーケットの成長に真に貢献でき、当社も一緒に成長できるか?努力の結果青い空を見ることができるのか?」という問いに対してYesであれば、「時間がかかっても大切に大きく育てていこう!」という気概が当社にはあるので、進んだ先に見える青空に向かってチャレンジしていきやすいのかなと思います。

開物成務

切磋琢磨

雲外蒼天

質実剛健

失敗を恐れず挑戦。これからも誠実かつ実直に、成長を目指してまいります。